事例208(土台ジョイント 位置が悪い)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日、事務所へ行くと
床が1M角ほどの範囲で濡れていました。
台風のときに雨が漏ったみたいです。
幸い、カーペットが濡れた程度で
パソコンなどに被害はなし。
ただ、乾燥のため朝から窓を開け、寒いです。
■(1)今回の事例_________________
・「土台ジョイント 位置が悪い 」
________________________
◆写真解説 ↑クリックすると拡大します
土台のジョイント位置が悪い。
基礎上で継がないため
アンカーボルトによる基礎との緊結ができない。
◆内容説明
基礎と躯体をつなぐ「土台」
そのジョイント部が固定されていない。
土台は柱からの引き抜き力もかかる部材。
本来、基礎上で押さえ側をアンカーボルトで
緊結しなければならない。
今回このようなミスが起きた理由は
基礎の図面と躯体の図面を
整合させなかったためでしょう。
◆対策
きちんとした基礎伏図を書けば
この問題は解消できます。
時々、基礎伏図がないという話を聞きますが
図面がなくてどうやって基礎を造るのか
不思議です。
===========================
■(2)編集後記
前原国土交通大臣が建築基準法改正
(確認申請制度の簡素化など)を検討する
発言をしています。
姉歯マンション偽装事件後、複雑になった制度を
単純に言えば簡素化する方向のようです。
冷え込んだ建設、住宅業界を回復させるためには
一つのいい手段ですが、
現状でも問題のある部分がありいくら厳罰化を
同時に掲げても欠陥住宅増加の懸念があります。
改正において意見できる場があれば、
現状の問題点などを意見したいと思います。