欠陥住宅事例60
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
『雨漏りかもしれない』を紹介します。
■今回の事例_____________________
・「表面に出てこない雨漏り」
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写真解説:サーモグラフィーカメラで天井を
撮影した写真。左側の「青い丸」
の部分は表面ではわからない
雨漏りの疑い。
雨漏りでもほんの少ししか漏っていない場合
建材や木が水を吸って表面に出ません。
昨年夏、処理した現場も雨漏りが表面に出てきたのは
完成してから3年後でした。
別の現場で6年後の発覚という例もありました。
また、雨漏りで壁のクロスにカビが発生したのが
完成後10年過ぎていて、内部を見ると木が完全に
腐っていた例もあります。
発覚が遅ければ遅いほど木が腐る可能性は高い
なぜか?
木は水分を保有すると腐朽菌の活動が活発になり
時間が経てば腐りが進行するからです。
腐った木は燃えたように黒くなり、手で触ると
ボロボロと削れます。
木造だけでなく他構造でも
この表面に見えない
雨漏りの危険性はあります。
10年保証があるうちに発見しないと自費補修に
なるので保証のまもなく切れる方注意して
家を点検しましょう。
◆対策
雨漏りに100%の対策はありません
設計上、施工上の問題要因が多いからです。
・漏りやすい屋根形状、プランにしない。
・軒を出す。(軒のない家の雨漏り確率は高いそうです)
・防水下地をきちんと施工
新築の場合10年間の瑕疵担保責任期間が
あるので内外壁の変位に早く気が付くことです。
サーモグラフィーカメラも発見に有効ですが
これも状況によって映らないこともあります。