欠陥住宅事例85

こんにちは住宅検査カノムの長井です。
 
 
  筋交い端部の金物
 
 ~ビス数の不足
 
 
■今回の事例___________________
 
 ・「筋交い金物のビス数不足」
  _______________________
 
 85

 写真解説:筋交い端部の固定金物、ビス6本留めが
      メーカーの規定だが、1本不足の5本留め
      になっている。規定の強度は確保できない。
 
 昔は釘打ちだけで付けられていた筋交いですが、
 
 現在、筋交い端部を金物付けすることは
 法律、基準を詳しく知らない大工さんでも
 かなり知られるようになりました。
 
 
 阪神淡路大震災で筋交いが外れ、
 倒壊した木造住宅が多かったのを受けて
 
 平成7年5月に当時の建設省住宅局建築指導課長が
 公庫基準を参考にして金物を適切に使うように
 通知しました。
 
 その後、
 平成12年5月 告示第1460号で法律として義務付けられた。
 
 
 筋交い端部に金物を付けると
 他の金物(特にホールダウン)と干渉して
 当初はいろいろと施工に支障が出たため
 金物自体の改良を各メーカーが施し
 
 現在出ているものはかなり施工性も良いです。
 
 ただ、メーカーによって
 打つビスが5本だったり、6本だったり
 付け方に制限があったりと紛らわしい事もある。

 私でも毎回、よく見ないとわかりません。
 
 今回の例は単なるビスの打ち忘れであるが
 現場での勘違いやミスを防ぐ工夫も
 金物メーカー自身が施して欲しいです。
 
 
 ◆対策
 
 「たとえビス1本でも全てきちんと施工して欲しい」
 
 というのが現在、多くの施主さんが思っている事である。
 
 
 これに応じるには全数検査するしかありません。
 
 

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