欠陥住宅事例108(床合板釘の不備)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
昨日、今日とまた大雨ですね。
午後から事務所で書類作成です
■ 今回の事例__________________
・「床合板釘ピッチが広い」
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写真解説:在来工法2階床合板の釘ピッチが広い。
火打ち梁を省略する場合水平剛性確保
に必要な釘ピッチは@150mm。
(写真200mm)
「大きな吹抜けの家は弱い」 と
聞いた事ないでしょうか?
家の強度は壁ばかりに
目がいきがちですが、
床面(水平)の剛性も大事です。
最近、木造在来工法で
火打ちという斜め材を省略して
厚さ24mm、28mmなどの合板で
水平剛性を確保する事が多くなりました。
せっかくの厚い合板
しっかり留めないと剛性は出ません。
基準ですが公庫仕様書 5.8.7に
N50(構造用)の釘 @150mm以下で
固定するとあります。
大工さんたちが知らずにやっている例です。
現在90%の家はこのような床構造です。
耐震性もUPすると共に
上下階の音(振動は別)も軽減します。
◆対策
フローリングを張ると見えなくなり
あとからはわかりません。
上棟(建て方完了)時の検査で
細かく見ることです。