欠陥住宅事例81
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
柱の引抜き防止金物
~ビスの施工不良
■今回の事例___________________
・「構造金物のビスの施工不備」
_______________________
写真は2階の柱下で
床下地合板の上から金物を取り付けたが
一部、合板のない空洞箇所にビスを打ち、
ビスの途中に空間がある。
製造メーカーは強度認定を取る際に
合板をスペーサーとして金物下全面に入れており
強度上の問題は軽微かないかもしれないが
施工形態に問題がある。
合板の上から留めるタイプは、直接土台や梁へ
留めるタイプとビスの長さが違う場合があり
これも注意が必要です。
上記のように、木造在来工法では
耐力壁が地震や風の大きな力を受けた際、
柱が抜けないように
柱端部を金物で緊結します。
平成12年から法律で規定されていますが
金物の種類の多さから現場での間違いが
未だに多いです。
間違いや不備は大地震時などに倒壊などの
原因になることもあり、非常に重要な部分です。
◆対策
これは、算定(計算など)を間違いなくして
きちんと図面を書く。
そして、現場での全数検査が重要です。
この部分、確認の中間検査では
金物図面チェックはおろか
全数のチェックもありません。