欠陥住宅事例62
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今週2度目の送信です。
週2で書いても事例がどんどんたまる一方で
週3でちょうどいいくらいの現状です。
内容が内容だけにあまり嬉しくない事です。
すぐにネタ切れしたらどうしようとスタートしました
が100号くらいまでの事例はすでにあります。
■今回の事例______________________
・「間柱下部が梁まで届いていない」
__________________________
写真解説:間柱が短く梁まで届いていない
(写真は小屋部分で写真上は外壁裏側になる)
通常、木造住宅の柱のピッチは910mmか1000mmです。
このピッチで内部は石膏ボード、外部はサイディングなど
を柱へはりますと、中間がたわみます。
そこで、柱と柱の間に入れるのが間柱です。
間柱は普通、柱を3~4等分した大きさのものです。
公庫仕様書 5.1.4 間柱に下部の釘打ちの記載あります
石膏ボードやサイディングなどをきちんと留める役割は
もちろんですが、間柱が耐力壁や準耐力壁を構成する事も
あり、間柱端部の固定は必要です。
間柱自体が固定されていなければ、そこの壁の
強度低下は明らかです。
今回の例は、材料長さのカットミスです。
ただ、間違えた材料をそのまま故意につけた
大工は悪質です。
この部分も通常見える箇所でないため
どうせ「ばれない」と思ったのでしょう。
◆対策
上棟時(構造体組み立て)にきちんと検査していれば
防げるものです。
役所の検査だけに頼らず、きちんと第三者検査などを
入れるべきでしょう。