欠陥住宅事例67
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回は
2×4・2階床根太、穴あけ不備です。
■今回の事例_____________________
・「規定で禁止されている下から5CM以内の穴あけ」
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写真解説:床根太 下部5CM以内の穴あけはダメ
写真は4CM
2×4は1階天井裏で電気配線が通るスペースがなく
この床根太などを通常、穴をあけて線を通します。
2階の床荷重を受ける部分の
「床根太」
2×4では通常、
断面で巾約4CM、高さ約24CMの木材を
45CM間隔に配置し
その上に厚さ15CMの構造用合板を敷いて
2階床を構成しています。
床根太の穴あけ自体は基準でも許されていますが、
ただ、床荷重がかかった際に変位の大きい
上下部5CMなどは穴あけできません。
(上ほど圧縮、下ほど引張りの力がかかります)
床への力のかかり具合は一定ではなく
多少は仕方ないと思いがちですが、
規定を守ることは大事です。
◆対策
天井の石膏ボードが張られる前に一度確認をすることと
穴あけの基準(公庫仕様書に載っています)
を事前に確認しあう事です。
公庫仕様書は素人向けではなく
買ってまで見ることはあまり
お薦めできません。