事例122(見た目より影響大!断熱材の浮き)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
当社の事務所の隣は幼児の英会話教室
夕方になり授業が始まると賑やかです。
気にならないように音楽を大きめにかけて
仕事しています。
■ 今回の事例__________________
・「天井断熱材のよくある隙間」
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↑クリックすると拡大します。
写真解説:最上階、天井断熱材端部の隙間。
写真赤丸部のような隙間は断熱欠損
の原因となる。
写真は「ロックウール(岩綿)」という
パック式の断熱材。
グラス(ガラス繊維)ウールと共に
よく使われる断熱材ですが
製品の幅が決まっているため
入る箇所の寸法がジャストでないと
たわんだりして隙間などが出来やすい。
今回の写真のような浮きは部屋側に
冷気、熱気が入り断熱の意味をなくします。
大工さんもこれは手を抜いている訳でもなく
実際の影響を知らないだけ。
サーモグラフィーカメラを自社で持つように
なり断熱欠損の例を多く知ることが出来た
事例のひとつです。
雨漏り処理を多く経験して
途中気をつけるポイントがわかるようになるのと
同じ事です。
◆対策
これは現場の監督さんなども気が付かない
確率が高いです。
業界にいると断熱材の少しの隙間は
仕方がないと考えがちです。
対策は
・自分で見るか
・施工ミスが起き難い断熱材の選択
・検査の専門家への依頼
どれかでしょう。
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■(2)編集後記
先週末、中古住宅の検査を行ないました。
書類のチェック時からいろいろ不備がありましたが
内部の検査を進めるうちに大きな指摘も出てきて
「購入したらダメ」ということを
依頼者へ伝えました。
最終決断は今日時点で聞いていませんが
たぶん、この家を買うのはあきらめるでしょう、
この日の検査までに依頼者は
現場に2,3度足を運んだりしてたようで
期待が膨らんでいたのに急に萎ませ
気の毒だったなと感じました。
翌日、東京で別の人と話をする機会があり
「中古住宅を買う前に自分でいい悪いの判断が
ある程度出来たらいいよね」という会話があり、
週末の件を思い出しました。
よく考えてみると
広告などからもある程度の判断ができます。
最終の判断は専門家の現場検査が必要ですが
検査するまでもない物件を判断する事は
家を選ぶ際に非常に無駄がなくなります。
近く、そのノウハウは公表します。
メルマガがいいのか、
HPへ載せるかまだ、わかりません。