欠陥住宅事例87(あと施工アンカー)
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
あと施工アンカーボルト
~強度、材料が不明な施工
■今回の事例________________
・「不明なあと施工アンカーボルト」
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写真解説:ミスにより位置が悪く、
後から施工したアンカーボルト。
(右側はあらかじめ埋込まれたもの)
施工手順、方法、引抜き力の確認を
出来る物がなく信頼性がない。
基礎と躯体をつなぐアンカーボルト
その必要性は説明するまでもなく重要です。
アンカーボルトについて
良くわからない方は下記のサイト見て下さい。
http://www.jfma.com/
今回、よくある例ですが
基礎が完了し、躯体を載せる際に
アンカーボルトの位置が悪いことに気づく
このような場合の対処法として
あと施工のアンカーを施工するしかありません。
この「あと施工アンカー」
きちんとした、材料を使い、引抜き強度が出れば
この施工自体は悪くありません。
(これを認めないと基礎を壊す事になる)
ただ、住宅の現場では
専門業者を使い施工することは稀で
材料、施工の品質の確認はまず出来ない。
特にボルトの鋼材はJIS規格などの商品を
使われる可能性は0に近い。
重要な部分だけに不安です。
新日鉄の子会社が所定の試験を省略して
材料を出荷していたニュースもありましたが
重要な強度に関わる部分は
きちんとしないといけません。
ちなみにあと施工アンカーの
わかりやすいサイト見つけました。
http://www.sanko-techno.co.jp/counsel/faq.html#q9
◆対策
アンカーボルトの位置間違い
ほとんどが基礎図面と躯体図の整合ミスです。
この部分は業者を信頼するしかないため
もし、今回のようなあと施工アンカーの
施工の必要性が出た場合
監督や基礎職人の施工ではなく
「専門業者」に施工させることです。