欠陥住宅事例52
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
『筋交い金物の選定ミス』を紹介します。
■今回の事例____________________
・柱に止めるべきところ、梁に止めた
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筋交いの端部の金物は大地震に筋交いが外れないための
役割を果たしています。
木造住宅では地震時には筋交いが頼りなため
これが外れたら家は倒壊です。
しかし、これがきちんと法令化されたのは
平成12年5月でありそれまでは公庫仕様書に記載が
ありましたが釘止めだけというのが一般的でした。
法令化から7年が経過し、金物メーカーが
いろいろな種類のものを出してまして
細かいそれぞれの基準が私でもわかりにくいです。
今回の例も、メーカーが強度認定を取った施工方法と
違うという理由でNGなだけでその基準がわからないと
判断できないです。
金物の種類が増えた背景は
現場での大工さんの仕事のしやすさを中心に考えられており
それは結構な事ですが、検査する側からすると
ある程度の統一をして欲しいです。
◆対策
検査時に金物に梱包されている
施工マニュアルみたいなものを見せてもらうこと。
特に注意したいのは
床合板の上につける場合は直付けより長いビスが必要で
「合板上取り付け用」の金物、ビスが使われているか
チェックが必要です。