「号外」 家を建てたあとに考える事
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
今回はいつもの欠陥事例紹介とは違った内容を
お伝えします。
「家を建てたあとに考える事」
先日、築30年ほどの住宅の耐震診断に伺いました。
そこで目にした光景は 「ショック」 でした。
それは
『築30年とは思えないほどの痛んだ家を見たんです』
住んでいるのは86歳のおじいさんと
その子供たちの合計3名
この家はおじいさんが定年退職したときに
購入したそうでそれ以来、手は全く入れてなく
普段の掃除も出来ていない状況で
ものすごく傷み放題。
検査の結果、欠陥箇所はなく、健全に建てられているのに
このありさまです。
最近、国が200年持つ住宅に税制を優遇する措置を
出しましたが、
いくら長持ちする材料で建てても手を
入れないとダメな事が今の日本の家を
見渡せばわかるはずです。
200年先は現在、生きている誰もが生きていないわけで
もし100年しか持たなくても責任負うものはいないから
安易に法案も作れたような気がします。
このおじいさん隣の土地を最近買うなど
家とは違う事にはお金を使うようです。
土地は資産となり次の代へ残る
家はお金掛けても価値はあまりあがらない。
聞いた話ですが
アメリカ人は車を磨くより家を磨くそうです。
日本人の個人金融資産は1500兆円、
私には想像できないくらい膨大にもかかわらず
住宅の補修、補強に使われていないのが現状です。
地震がきて家がつぶれ命が危ないとわかっていても
家を直すことにはお金を使わない。
その反面、保険に興味のある高齢者は多い。
死んで子孫に残すことばかり考えるようです。
これが現状の日本で、家の寿命が短い原因です。
これを正すにはやはり年金をきちんとしなければ
なりません。一部の諸外国のように年金制度が
きちんと機能していればお金の使い方は変わります。
ただ、今の状況、ニュースを見ている限りは
年金は問題山積みで期待はできません。
何だか政治批判のようになってしまいましたが
家を買った後のお金の使い道をよく考えてください
せっかく建てた家が子供、孫の代まで使える
または、高く売れるように是非手をかけて欲しいです。
でも・・
家を建てた後は、子供の教育費などでとてもじゃないけど
お金に余裕がない・・・
株、外貨の変動も大きく投資も怖い
確かにそんな状況ですが
人に頼らず自分で勉強していくしかないでしょう
何もしなければ状況は変わりません。