欠陥住宅事例47
こんにちは住宅検査カノムの長井です。
『基礎の鉄筋が細い』を紹介します。
■今回の事例_____________________
・一番上の横に入る・・「主筋」が基準より細い
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平成12年国土交通省告示第1347号に
この部分は直径12mm以上の異形鉄筋を使えと
書いてありますが、写真は10mmです。
通常は13mmを使う設計が大半です。
※「異形鉄筋」とは・・表面に凸凹した鉄筋の事で
現在はほぼ100%これが使われています。
この部分は「主筋」と言われ
字のごとく基礎の鉄筋の中でも主に力を受けます。
2階建ての木造では構造計算しなくても
このような基準を守って基礎の詳細を決めれば
強度的には十分です。
今回と同じ例が今春も1件ありました。
めったにあることではないですが
間違えると基礎であるため問題は大きいです。
◆対策
きちんと基礎図を書かせるか、
何らかの検査を受ければかなりの確率で防げます。
ただ、常識的にこの部分に10mmを使うこと自体
少ないので、検査員が意識しにくく、
見落す可能性もあるでしょう