事実のとらえ方
検査のジャッジは非常に事実のとらえ方が難しいです。
建築基準法であっても法律文の解釈はいろいろできる
ものもあります。ですからマニュアルだけに頼っては
プロの検査はできません。
今日、このことを書こうと思ったきっかけは
「床下木部の防蟻処理について」でした
防蟻処理は公庫仕様に記載がありますがあまり
明確ではありません。
写真のように木部の下が塗られてなくても
(オレンジ色が防蟻処理材、最近は透明が多い)
業者はOK・・職人には下は塗りにくいから塗らなくても
いいと指示しているそうです。顧客に対しては
5年保証しているから何かあれば保証するのでという
説明です。
これをお客様側が意見すると
シロアリは下から上がるし、湿気も下から上がるので
木部の下側が重要だと言うでしょう。
これを読んでいる方もきっと判断はすぐ付くと思います。
ただし、業者の言い分は違うのです。
事実は多面性があり見る立場が違えば見え方はかわります。
また、この件は事実というよりはそれぞれの「意見」であり
解決は容易ではなさそうです。
この件に限らずすべてほとんどこういう感じです。