事例750『防湿フィルムの破れ』
この2日間寒かったです。
昨日は、名古屋西部や一宮の方で、結構雪に降られました。
こちらの方へ行くと、屋根に雪止め金物が付いている率も
高くなります。
■(1)今回の事例______________
「防湿フィルムの破れ」
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◆写真解説
省エネ住宅でよく使われる高性能グラスウール。
換気扇開口部で、壁内結露防止のための防湿フィルムが破られ、
テープ処理がされていない。
◆内容説明
グラスウールを覆う防湿フィルム。
グラスウールは触るとチクチクするため、
その防止のためだと思っている大工さんが未だにおります。
ですから、防湿フィルムの耳を、柱の内側へ留めたりします。
室内の水蒸気が壁内へ入り、グラスウールを通過して外壁面に
達し、冬場結露を起こしやすい。
そのために防湿フィルムを室内側全面に施工する必要があります。
換気扇の開口部やスイッチBOXなどで、防湿フィルムをカットした
場合などは、気密テープで防湿層の隙間を無くさないといけません。
◆対策
壁や天井を張る前に、防湿シートの状態を確認する。
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■(2)編集後記
ネットやチラシなどで大々的に営業しているにもかかわらず
建設業の許可を取ってないリフォーム業者が多い。
請負契約500万円以下ですと無許可でも営業できますが、
耐震補強などを手がけると、高額なリフォーム契約になる
こともあると思います。
無許可業者は、無許可で営業していれば、いくら欠陥工事をしても
罰せられることがないと思っているのでしょうか。
無許可業者でも大手の瑕疵保険会社が
保険を付けるので、消費者は安心だと思ってしまいます。
リフォーム工事のトラブルを減らすためにも
建設業許可の条件を改正する必要があると思います。