事例793『コア抜きによる 鉄筋切断』

今日予定していた裁判が延期になった。
裁判官の都合らしい。

今週はバタバタしているため、延期にならないかと
願っていたら、本当に延期になった。
空いた時間を有効に使いたいと思います。

 

■(1)今回の事例______________

「コア抜きによる 鉄筋切断」
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コア抜き

◆写真解説

鉄筋コンクリート壁、あとからの孔あけ。緑線が鉄筋の位置。
かなりの鉄筋を切断している。
耐力低下、鉄筋の断面が錆びる等の影響がある。

 

◆内容説明

風通しとデザインのため、コンクリートの壁に孔をあけた。

鉄筋の位置を調べずあけたため、縦横たくさんの鉄筋を切断。
断面もそのままだったため、すでに錆びている。

もう少し年月が経てば、錆が進行し
錆び汁で壁が汚れたり、鉄筋が膨張し、コンクリートが爆裂する恐れもある。

 

◆対策

鉄筋コンクリートの壁にあとから孔を開ける場合は
鉄筋位置を調べ、鉄筋を切らないように孔あけする。
また、かぶり厚さも確保する。

 

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■(2)編集後記

建築基準法のグレーソーンについては、建築主事の判断に
任せる場合が多い。

建築主事が複数居ればいろんな意見が出来てきます。

裁判で瑕疵判定が微妙な内容の件を
某市役所へ問い合わせをした。

簡単な内容であったが、いつまでたっても返事がない。
催促しても、もう少し待ってくださいと言われるだけ。

裁判で争っていることが何となく分かったのかもしれません。
建築主事判断というものを、全国統一化して欲しいと
思っています。

いろいろ質疑が出てきたものを取りまとめれば
出来ることだと思います。

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