事例798「OSB合板の変形」
猛暑日の今日、築40年の家の床下に入りました。
今に比べると非常に狭い。
部分的に体がぎりぎりの箇所が
何か所かありました。
昔の家は、点検のことなど考えて造られていません。
■(1)今回の事例______________
「OSB合板の変形」
_______________________
◆写真解説
外壁に施工したOSB合板が湿気で変色している状況。
一部で反りも出ている。
外壁にヒビが入り外壁をめくり発覚。
◆内容説明
外壁の構造用面材でOSB(Oriented Strand Board)を使用。
OSBとは、細長い削片を向きを揃えて並べて作られたボードを
互いに直行させて層をなした面材のことをいいます。
このボード、構造用合板の代わりに使われることが多い。
耐力的には問題がないが、湿気には弱い。
乾燥した状態であれば問題はないが、
壁内結露や漏水などで濡れると、反りなどが出やすい。
◆対策
湿気らないように、漏水、結露対策を十分に考える。
==============================
■(2)編集後記
自分の家なのに、平面、立面図しかくれない会社がある。
その会社は分譲戸建て住宅供給数が日本一らしいので
年間何万棟もの家が、ろくに図面をもらってない状態。
いろいろ図面を渡すと、ミスをみつけられる恐れがあるので
なるべく出さないのでしょう。
自分勝手な不動産、建築業界。
他業種の方が呆れるのがわかります。
現在、国土交通省が住宅情報の蓄積を推進している。
中古売買や将来リフォームするときなど、その情報が役に立つ。
図面が少なければ情報不足で、国の政策に反していることになる。
情報の蓄積が一般的になれば、図面開示を拒むことが
出来なくなるでしょう。