事例809「耐力壁の不備(リフォーム)」
夕方、ビルの検査の下見に行きました。
施工業者が現地にいて、ウエルカムでない空気を感じました。
ゼネコン人たちは住宅メーカーと違い、
第三者検査に慣れていない。
警戒感がよく伝わってきます。
■(1)今回の事例______________
「耐力壁の不備」
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◆写真解説
構造用合板が壁の上まで届いていない(2×4)。
これでは耐力壁として成立せず、耐震性能が確保できない。
◆内容説明
2×4は構造用合板と石膏ボードで耐力を取っている。
これらは外周部と中間部をビスや釘で固定することで
所定の耐力が確保できる。
リフォームは非常に危険です。
新築より業者のレベルが下がります。
写真の現場も2×4を分かっていない業者が施工。
耐力壁をたくさん無くしてしまった。
◆対策
工事中に第三者検査を入れる。
回数は新築より、少なくて済むので
予算は抑えられます。
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■(2)編集後記
朝一番で行った現場で床下に入った。
人通口の真ん中にキッチンの配管が通っていて、
見た目、通れそうでしたが通るのに苦労。
着ていたつなぎが破れました。
基本的に人通口に配管を通すのはダメ。
設計時に配管が無計画な場合、水道業者が自己判断で施工してしまいます。