事例862「壁量計算ミス」
朝一番の現場で、足場を上り下りしていたら
腰が張ってきた。
1年前にぎっくり腰を患ってから
前兆が分かるようになりました。
今回危なそうなので、早めに仕事を切り上げ
腰を温めたりしたいと思います。
■(1)今回の事例______________
「壁量計算ミス」
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◆写真解説
木造住宅の壁量計算ミス。
風圧力の検討で設計壁量が必要壁量以下(0.98)。
なぜか結果はOKとなっている。
◆内容説明
今時、壁量計算はソフトを使っていると思う。
ソフトならOK,NGの間違いは起きないので、
手計算、手入力によりミスが起きたと思われる。
確認申請書に添付されていた書類です。
検査機関は細かく見ていないので間違いに気づかない。
壁量計算は、地震、風に対し必要壁量を計算する。
風圧力に対し不足があれば、大風で家が揺れやすい。
◆対策
壁量計算、耐震等級計算で、結構、間違いを見つけます。
今回のようにぎりぎりの設計ではなく
余裕をもって設計すれば、計算ミスがあっても
NGになることはない。
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■(2)編集後記
新たに北海度でも見つかった旭化成建材の杭偽装。
旭化成建材に限らずどこの会社でも行われているのでしょう。
今、戸建て住宅で地盤の根固めを誤り
地盤沈下している家が4件ある。
そのうち2件は工事中に業者は気づき、隠蔽工作をしている。
横浜のマンションは建て替えや買取の話が出ているが
この2件は、裁判をやらないと解決しそうにない。
仮に裁判を行っても、傾斜はあるが安全性に問題がないと
判断される恐れもある。
横浜のマンションの業者の対応の良さは、ニュースになったからで、
普通は、業者のミスが明らかで、隠ぺい行為があっても
解決を裁判にゆだねないといけない現状がある。
消費者にとって家を買うことは相当なリスクがある。