事例871「耐震スリット施工不備」
今週はメール、電話の数が異常に多かったです。
これらの処理だけで1日数時間取られ
書類作成などの仕事が進みません。
施工業者なども今、かなり忙しいようです。
修理見積もりなどを依頼しても
すぐに対応できない業者が多いです。
■(1)今回の事例______________
「耐震スリット施工不備」
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◆写真解説
マンションの耐震スリット。
目地確保のための木が残されたままでコーキングが未施工。
◆内容説明
最近マンションの欠陥がTVで取り上げられ
スリットが良く出ているので選びました。
内部にスリット本体を設置、表側はシーリング目地確保のため
木を入れてコンクリートを打設。
その後のシーリング工事が未施工。
完成してしまうと、内部まで確認することは不可能。
木の裏側はどうなっているかは、施工写真などで判断。
◆対策
分譲マンションの場合、工事中のチェックはほぼ不可能。
完成時に、確認できる個所でスリットの有無を確認。
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■(2)編集後記
三井住友建設の会見で、孫請けの旭化成建材が悪く
自社は悪くないという話があった。
住宅紛争で、例えば基礎でもめているとして、
工務店の社長がうちは管理しただけ、欠陥の原因は基礎屋。
連絡先を教えるのでそっちを訴えてくれということがある。
また下請け業者に対し、紛争になった時、
責任を負う覚書を交わしている元請業者もいる。
元請けは確実に利益を確保し、損失は下請けに全て負わせる。
そんなことをしているから、下請け業者の隠蔽が無くならない。