事例887「壁のひび割れ」
今日、静岡県富士市の昼ころの気温は20度。
日なたはシャツ1枚で過ごせました。
明日からは寒くなるようで、
北陸、高山、長野方面からの依頼に備え、
先ほどスタッドレスタイヤに交換してきました。
■(1)今回の事例______________
「壁のひび割れ」
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◆写真解説
壁のひび割れ。床の沈下が原因。
ドアの建付けも悪くなっている。
◆内容説明
1階床は土を埋め戻し、その上にコンクリートを敷いた土間床。
その床が沈下し、あちこちの壁にひびが入った。
床を調べるとコンクリートは薄く、中に鉄筋も入っていなかった。
埋め戻しの転圧も不十分だったと推測する。
別の現場でも土間床が下がった。
ウレタンで上げようとしましたが、コンクリートが薄く不可能との判断。
やり直ししか選択肢がなさそうです。
新築時の手抜きがあとで高いものになっている。
◆対策
埋め戻しの不備はよくある事例。
締固め状況をしっかり確認する。
土間床においては、鉄筋、コンクリートの厚さを確認する。
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■(2)編集後記
ある大手ハウスメーカーの仕様に疑問がわいた。
計算内容をみると自社に有利な設定をしている。
明日、国土交通省に判断を仰ぐ予定です。
構造計算でも計算する人によって判断が異なり
入力条件によっては全く別の結果が出ることがある。
国土交通省の判断は「おかしいけどメーカーの計算も間違ていない」
ということになると予想しています。
万が一、国土交通省がおかしいと判断してくれれば、
ここは有名なメーカー、杭に続く大ニュースになるでしょう。
瑕疵検査では、疑問を持つことが大事です。
マニュアルに沿うだけの検査では、
マニュアル項目以外は考えないため疑問がわかない。