事例889「コンセントの防火被覆」
急ぎの書類などの締め切りに追われ、
新築検査以外の新規予定は、年内予定できません。
年明けの予約は可能です。
■(1)今回の事例______________
「コンセントの防火被覆」
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木造の省令準耐火構造の家。
コンセント部の防火被覆が未施工。火災時、壁内に火がまわりやすい。
◆内容説明
省令準耐火構造の性能の一つに「天井及び壁の室内に面する部分が
通常の火災時の加熱に15分以上耐える性能を有するものであること。」
というものがあり、使用する天井、壁の下地材、施工方法などの規定がある。。
コンセントやスイッチ、ダウンライトは壁や天井に開口をあけるため、
それらが樹脂製であれば、防火性能がない。
不燃材であるグラスウール、ロックウールの断熱材が入っている箇所をのぞき
内部のBOXを鋼製にするか、プレートの裏側に鋼製のプレートを入れる必要がある。
最近のダウンライトは、内部が鋼製でできていて
防火被覆が不要なものが増えてきた。
省令準耐火仕様の家が増えてます。
細かな施工が行われてないことも多く、注意が必要です。
◆対策
省令準耐火構造を選択しても
保険や確認申請の検査でチェックを受けることはありません。
フラット35の仕様書などで施工基準を確認し、
工事中にチェックすることが重要です。
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■(2)編集後記
仕上げが悪く、紛争に至るケースが増えています。
仕上げ不良は、裁判など行っても、解決が難しいケースがほとんど。
やはり、きちんと対応してくれる業者を選ぶべきです。
仕上げ不良でもめた現場の補修後の確認に行ってきた。
徹底的に直したようで、傷なども皆無でした。
職人の腕のばらつきがあるので
仕上げ不良が出ることがある。
社内検査で見つけ、補修をきちんとしておくべきです。
ローコスト分譲で仕上げ不良を指摘しても、修理を拒むケースがある。
あらかじめ契約前に対応を確かめておくことが重要です。