事例917「省令準耐火構造の不備」
早朝、高速道路を走行中、私の前を走っていた大型トラックの
右前輪がバースト。
タイヤの破片が飛び散り、ホイールだけになった車輪からは
白い煙が出た。
車間距離を取っていたため
飛び散ったタイヤも避け、車も無傷。
もう少し車間距離を詰めていたら
巻き込まれていたかもしれません。
■(1)今回の事例______________
「省令準耐火構造の不備」
_______________________
◆写真解説
省令準耐火構造を選択した木造住宅の浴室天井裏。
見えてはいけない躯体が見えている。
防火性能を高めるため、石膏ボードで躯体を覆わないといけない。
◆内容説明
ユニットバスの天井点検口を開けて、躯体が見えてはいけないのは
準防火地域の木造3階建てや省令準耐火構造を選択した建物。
これらの家で躯体が見える場合は、施工不備を疑った方が良い。
またその場合、細部の防火施工も不備である可能性は100%。
省令準耐火構造の施工ミスはかなり多いです。
◆対策
完成してから不備が発覚すると修理が大変。
工事中に施工をチェックする。
==============================
■(2)編集後記
瑕疵検査を行ったあと、業者からの回答に満足いくものが
最近、何件か続いています。
最初からすんなり非を認めてくれるケースもあれば
そうでないものもあります。
今現在も、いくつか交渉中で、
いい回答を引き出すために、知恵を絞っています。
ある大手メーカーは、現在逃げの体制。
是正すると回答をしながら、工事の計画を進めない。
たぶん、新築が忙しくそっちが優先なんでしょう。