事例931「壁内の湿気」
今日は現場予定を入れず、書類作成に没頭しています。
スケジュール調整以外の電話も全てシャットアウト。
GW中、あと2日くらい、書類に没頭する日を設ける予定です。
■(1)今回の事例______________
「壁内の湿気」
_______________________
クロスにカビが発生。壁をあけ外壁合板の含水率を計測したら57%。
かなり湿っている。正常な状態は20%以下。
◆内容説明
壁内に湿気を入れない。入ったとしても外部へ放出する。
通常住宅はそのような設計、施工になっている。
この現場は施工不備によって両方ができていない。
壁内に湿気がこもるため、冬場は外壁側、夏場はエアコンで冷やされた
室内側で結露が起きる。
結露水がカビ、木の腐朽の原因となる。
◆対策
通気層はあるだけではダメ。
入口、出口をきちんと確保する。
防湿材は連続させ、隙間はテープなどで処理をする。
==============================
■(2)編集後記
熊本地震の影響で、行政に耐震診断の申し込みが殺到しているようです。
数が多いため、私も数件は行くことになるでしょう。
耐震診断を行うまでもなく、古い家は危険です。
診断後に耐震補強まで行うことが重要です。
田舎に行くと、未だに昔の基準で仕事している老大工がいます。
勉強していないため、今の基準は当然知らない。
他の大工と一緒に仕事しないため自己流。
金物を使うことは他から聞いているが、選び方が分からない。
昨年も実際に遭遇しました。
当然、私の言うことは理解できない。おかしな施工をしても
おかしいと気づかない。
昔の耐震基準で新築するなんて非常にばからしいことです。
依頼先を間違えてはいけません。