事例1007「耐力壁線の不備」
先週あたりから、メールなどの返事が遅れぎみです。
また、ブログの更新も空くようになっています。
しばらくスケジュールがきついため
このような状態が続くと思います。
明日もやや遠方への欠陥検査。
朝早く出て、1日現場に入り、夜遅く帰ります。
■(1)今回の事例______________
「耐力壁線の不備」
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図は枠組壁工法建築物設計の手引き 一般社団法人 日本ツーバイフォー建築協会編
黒い壁が耐力壁。
◆写真解説
2×4の構造規定。耐力壁線を検討していない家が多い。
開口部の長さ、相互の距離、囲われる面積の規定を守る必要がある。
◆内容説明
2階建ての小規模木造住宅は構造審査が省略されている。
確認申請が下りていても、構造が適合しているとは一概には言えない。
ツーバイフォーの知識がない建築士が設計をした家を検査すると
基準法の構造基準を守っていない家を多く発見する。
よく見かけるのは「耐力壁線」の検討を行っていない。
在来工法の壁量計算では耐力壁線を検討しないため、
ツーバイフォーでも見落としがち。
告示1540号に耐力壁線の規定がある。
・相互の間隔は12M以下
・開口部は4M以下。開口部の合計は耐力壁線の長さの4分の3以下。
・囲われる面積は40平米以下など (補強をすればそれ以上も可)
検査では、大きな開口がある。開口が連続している。25畳を超える部屋がある場合
耐力壁線の不備を疑ってみます。
◆対策
ツーバイフォーを理解している建築士に図面をチェックしてもらう。
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■(2)編集後記
先週末、ようやくデータをクラウド化しました。
出張が多く、紛失の可能性もあるため、
これからはパソコン内のデータは最小限にします。
IT関連の進化についていくのが大変ですが、
いろいろ情報を集めて、活用していくつもりです。
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