事例1037 「配管隙間からの気流漏れ」
今年の雨の降り方は、例年にないような感じを受けます。
ニュースを見ると世界的に異常気象の現象があるようです。
地震に加え、洪水、がけ崩れなどの対策が今後重要になりそうです。
■(1)今回の事例______________
「配管隙間からの気流漏れ」
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◆写真解説
基礎断熱部を貫通する配管スリーブの隙間埋め未施工。
気密が確保できない。
◆内容説明
洗面所とユニットバス間の基礎を貫通する配管スリーブ。
ユニットバス側が基礎断熱で気密化されているにもかかわらず
貫通穴を塞いでいない。
隙間からユニットバス基礎内へ冷たい空気が入り、1階天井裏などへまわる。
暖房の効きが悪くなるなどの影響がある。
◆対策
基礎断熱をしても配管貫通部や人通口に隙間があるケースが多い。
これらの隙間をチェックする。
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■(2)編集後記
多くのトラブル処理をしてきて思うこと、
「家を買うことで、幸せを感じるより、不幸を感じる確率が高い」
家を買ったという嬉しさはいつまでも続かない。
また、日常生活するうえで、家があることが当たり前になる。
家で好きな商売ができる、趣味ができる、絶景を見れてリラックスできる。
などがないと、家で毎日幸せを感じることはないでしょう。
反対に高い買い物であるがゆえに、何か不具合等あれば気になってしまう。
不幸の要因になりやすい家だからこそ、買うときは慎重になるべきです。
ただ現実は、契約を早期に求められ、慎重に考える時間を作ってもらえない。
このリスクをどう乗り切るかが、家を買う上で一番大事なポイントだと思います。
仲介業者などのプロが適正なアドバイスをしてくれればよいが、買ってもらいたい立場なので
良いことを誇大表現したり、マイナス面を隠したりすることもあるでしょう。
物件をよく吟味し、買い急がないことが一番の防衛策だと思います。