事例1074 「砂すじ」
週末から、また、出張が続くため、対応が遅れ気味になるかもしれません。
出張が増えると、地元に居る時も忙しくなります。
ここ2日ほどと明日は地元での仕事ですが、予定がぎっしりです。
■(1)今回の事例______________
「砂すじ」
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◆写真解説
基礎表面の砂すじ(細骨材(砂)が縞状に露出している)。
コンクリート打設時の不具合現象の一つ。
◆内容説明
コンクリートの表面がザラザラ。砂の粒のような模様に見える。
いろいろな要因で起きる。
コンクリート中のセメントペースト分が分離し、ペーストが漏れ出した場合。
ブリーディング水が型枠沿いを上に流れ出す場合。
コンクリート表面の浮き水を十分に除去せずに打ち重ねた場合。
軟練りコンクリートにおいて過度に締め固めた場合など。
いずれにしても、施工不良が原因である。
砂すじの箇所はジャンカなど同様、修理が必要である。
不良個所を取り除き、ポリマーセメント等で補修する。
◆対策
コンクリートの配合、打設時の締固め、型枠の種類などを考慮し、発生を抑える。
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■(2)編集後記
コンクリートについて、建築、特に住宅は無頓着です。
ただ、流し込み、固まればよいという考えの人が多い。
今までは30年くらい、家が持てばよいという考えだった。
これからは耐久性が求められる。100年は持たせたい。
そのため、住宅のコンクリートの品質を上げて行きたいと思います。
難しいことを職人に言ってもやってもらえない可能性があるので、
簡単にできることを、現場で直接、指示していきたいです。