事例1091 「防水テープの不備」
今日の午後、クリニックの完成検査に行ってきました。
商業建築物は、住宅に比べ仕上げが粗いイメージ。
今日伺った現場は、突貫に近い工程だったにも関わらず、
上手に仕上がっていました。
いい職人が入れば、突貫工事でもきちんと仕上がります。
■(1)今回の事例______________
「防水テープの不備」
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◆写真解説
外壁の防水下地。電線貫通部に施工されているテープが防水用ではない。
粘着が弱いタイプで防水の機能を十分果たさない。
◆内容説明
防水テープが不足していたのか、養生用のテープを使用。
防水テープの貼り忘れ、粘着不足は、通気層内に雨が入ると雨漏りの原因となる。
粘着の確かな防水テープを使い、きちんと密着させる必要がある。
完璧に施工したつもりでも、ちょっとした穴などから雨は入る。
防水下地の施工は丁寧さが重要です。
◆対策
正しく施工されているか、施工時に確認する。
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■(2)編集後記
日本ガイシは名古屋が本社。小牧や知多にも事業所があり、
社員の方から検査依頼を頂くことも多いです。
今回のような製品検査不正は信じられないニュースでした。
しかし、考え方によっては、どんな企業でもこのようなことが起きる可能性はゼロではない。
住宅現場の社内検査は、目が届きにくい分、不正をやりやすい環境にあります。
そう考えますと、社内検査だけに品質管理を任せてしまう事は危険です。