事例1095 「小屋裏の湿気」

1年の中で、5月、6月はスケジュールに多少、余裕があります。

建築業界は3月に完成のピーク。
工事遅れなどで4月までバタバタ。
それを過ぎた5,6月で一服と言う感じです。

この先、大きな事件の依頼などが複数、来ております。
また、忙しくなります。

 

■(1)今回の事例______________

「小屋裏の湿気」
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◆写真解説

屋根断熱施工の小屋裏の湿気。
湿気の原因は、屋根通気層の湿気の滞留。野地板が腐る原因となる。

 

◆内容説明

外部の仕上げを確認すると、屋根通気の上部で出口がない。
そのため、湿気が通気層上部に溜まり、小屋裏も湿気ている。

この日、室内の湿度は45%。小屋裏は75%。
温度は同じであり、水蒸気量が異常に多いことが分かる。

ウレタン断熱材は、ある程度透湿性があるため、小屋裏はこの程度で収まっている。
通気層内は、湿度が100%近いと思われる。

 

◆対策

屋根通気を設けた場合は、通気の入り口、出口を確実に取る。
暖められた空気は高い方へ移動する。反対はない。
一番高い位置に出口を設ける。

 

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■(2)編集後記

今回紹介した屋根通気の不備をたくさん発見しています。

家の省エネ化が進み、新しいやり方がいろいろ出ています。
新しいことは、不具合の予見が付かず、ミスが起きやすい。

業者が経験したことがない工法をお願いする場合は、注意が必要です。

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