暑中コンクリート
お盆休み前で現場予定が埋まっております。
明日もスケジュールがきついです。
このところ基礎の検査が多い。
配筋検査時に生コン工場へ発注する強度(呼び強度)の聞き取りをします。
寒い時期に呼び強度を高めるのはよく知られています。
住宅の現場ではあまり知られていませんが、
暑い時期も、寒い時期同様、呼び強度を高める必要があります。
理由は、長期材齢の強度の増進が小さい。簡単に言うと、
あとあとの強度が気温の影響で上がりにくい。
建築学会やフラット35の基準では、住宅は監督が常駐しないため、
1年中、同じ呼び強度にすることになっています。
(一番寒い時に合わせ、設計強度+6N/mm2)
この基準もあまり知られていません。
夏だから、呼び強度を上げなくてよいという認識の基礎屋さんが大半です。
強度は高い方が良いですが、夏場は呼び強度を上げすぎると、
逆に打設時のコンクリート温度が高くなり、不具合が出る恐れもあります。
(セメントが増える分、熱量も増える)
きちんと管理をするのが難しい住宅の現場では、
夏場の呼び強度を必要以上に上げないほうがよいです。
そのあたりは、検査時に確認しております。