事例1124 「断熱材の不備」
今年の冬は暖かいです。
富士山や長野や岐阜県でも雪は少なめ。
名古屋でコンクリートの凍結を懸念した日は、1日だけです。
■(1)今回の事例______________
「断熱材の不備」
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◆写真解説
天井断熱材が散乱。よく調べると材料が足らなかったために端材で代用。
材料費やごみ処分費を浮かした。
◆内容説明
瑕疵検査で屋根裏に入ると、一部で断熱材が散乱していた。
軒先に近く、体が入りにくい箇所でしたが、
近づいて見てみると、断熱材をカットした際に出た端材だった。
天井断熱材の設計厚さは200mm。
材料が足らなかったため、ゴミ箱行きの端材をかき集め、
投げ捨てたと思われる施工。
すき間だらけのため、断熱効果はかなり軽減される。
見えない箇所でバレないと思ったのでしょう。
悪質な大工です。
◆対策
仕事が雑だと感じた時は、各所点検してみる。
見える箇所が雑なら、見えない箇所はもっと雑。
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■(2)編集後記
今週は裁判の仕事が集中しています。
明日も5時台に家を出ないといけません。
建築の裁判は、できれば避けるべきです。
相手にもよりますが、裁判中は不快な思いをすることが多く、
いいことはほとんどありません。
最近は早い段階で弁護士を頼む業者が増えています。
話し合いより、金銭や時間が節約できると判断しているからでしょう。
裁判を避けるには、争わない業者に依頼をする。
私が知っているだけでも何社か争わない方針の会社があります。
経営者の考え次第です。
ただし、滅茶苦茶な要求をした場合は対応が違うかもしれません。
最近はインスタで依頼先を決めたという話も伺いますが、
契約までに相手の会社のことを知ることが重要です。