事例1133 「構造金物のビス施工不良」
事務所前で名鉄の高架工事が行われています。
現在、杭工事中。
複数のゼネコンで工区を分けて工事。
よく見ているとA社は1日に2本杭を施工。
B社は1日1本。
機械はほぼ同じ、何か違うのか気になります。
■(1)今回の事例______________
「構造金物のビス施工不良」
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◆写真解説
構造金物のビスが梁の座彫り部に入り、ビスが2本効いていない。
◆内容説明
構造金物を使い始めた頃、引き抜き力の大きな箇所は、ボルトを使用していた。
ボルトは施工性が悪いため、最近は長いビスを使う金物が増えてきた。
写真のような事例は、構造検査でよく指摘をする。
施工している大工さん自身も気づきにくいため、何らかの改善が必要だと思う。
効いているビスが短いと、その分、耐力が落ちる。
引き抜き力が弱くなり、大地震時、役に立たない恐れがある。
◆対策
プレカット図で、金物を付ける位置を記載する。
構造検査時に外側からも金物をチェックする。
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■(2)編集後記
昨日、弁護士から裁判の和解報告がありました。
私が今までサポートした裁判。和解で終える率は80%以上。
判決まで行く例はわずかです。
今回の裁判は、相手の様子から、判決まで行くと予想していました。
検査に行ってから3年。和解による解決でも時間はかかります。