事例1136 「コンセント、スイッチ防火被覆未施工」
慌ただしい1週間でした。
明日は現場3件、打ち合わせ2件。余裕がない日になりそうです。
■(1)今回の事例______________
「コンセント、スイッチ防火被覆未施工」
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◆写真解説
防耐火性能を高めた家。コンセント開口に防火被覆の措置がない。
石膏ボードの開口や取り合いは、防耐火上の弱点となりやすい。
◆内容説明
未だに指摘が多いので紹介します。
石膏ボードは火に強い材料ですが、そこに開口があると弱点となる。
壁には多くのスイッチ、コンセントが付くため、省令準耐火構造の規定では、
以下のいづれかで被覆することが求められる。(木造住宅工事仕様書)
・壁内に入るBOX自体を鋼製にする
・グラスウール、ロックウール、又は石膏ボードでBOX裏を被覆、
・簡易耐火プレートの施工
木造3階などの準耐火建築物でも基本的には同じですが、
コンセント開口などの被覆の規定が告示等にないため、未施工の現場も多い。
省令準耐火構造は、火災保険を割り引くための仕様であり、
建築基準法に関係しない。
特に現場検査などはなく、間違えて施工し続けても、
誰も気づかないケースが多い。
基準法に抵触しなくても、契約内容どおりでないため、瑕疵に該当します。
◆対策
省令準耐火構造や準耐火建築物など防耐火性能が高い仕様の場合、
コンセント開口などの仕様をチェックする。
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■(2)編集後記
建築関係で10連休を取る会社も多いようです。
ただし、請負の職人さんは、10連休を取ると月の収入が2/3になるため
現場自体は動くと思います。
職人さんが現場に出ると、現場監督は電話をあけておく必要が出ます。
この辺りを改善していかないと、現場監督を希望する人が増えません。