事例1166 「ナット締め未施工」
来週、検査機材のいくつかを点検に出す予定。
その間、代わりの機材を使えるものもあれば、ないものもあります。
機材をフルに使い1日かかる瑕疵検査は、
今日実施した現場を、今月最後とします。
瑕疵検査以外は通常通り行います。
■(1)今回の事例______________
「ナット締め未施工」
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◆写真解説
梁接合ボルト、ナット締め未施工。ナットは梁の上に置いたまま、
この状態で完成。同じような箇所が計3ケ所あり。
(梁の上部からの撮影)
◆内容説明
接合ボルト、ナットが未施工。
構造材の接合部は、大地震時に外れないよう、金物で緊結する必要がある。
ナットがない状態は、検査で目を凝らさなくても気づくはず。
計3ケ所も同様な状態があったということは、
誰も検査をしていない証拠。
今の住宅現場において検査しないまま、工事が進むことはよくあります。
この現場も上棟後に行う、瑕疵検査、中間検査も実施されている。
これらの検査は、ナットまで確認しないことがほとんど。
社内検査が機能しないのは、人手不足が原因であることが多い。
◆対策
品質管理が不十分な施工者に依頼をする場合、第三者検査を入れる。
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■(2)編集後記
ここ近年、動画の勢いが増しています。
欠陥住宅の紹介のおいても動画は分かりやすい。
ただ、TVの場合、欠陥の重要度が高くても、画として分かりにくければ
取り上げてもらえない。
一昨日、昨日放送した家は、TVで見る以上にもっと深刻な瑕疵が多いです。
自分で動画を撮れば、思い通りになります。
ただし、きちんとした完成品にするには、ある程度の知識と時間が必要です。
プロに撮影、編集を頼むこともできます。
相場は50万円~。
それを考えますと、多少、自分の思い通りでなくても
TV局に入ってもらった方がメリットが大きいです。