事例1175 「ベタ基礎の構造クラック」
今週は完成検査のピーク。検査スケジュールだけでなく
打ち合わせ枠も一杯です。
今週を過ぎると、新築検査の手持ち数が一気に減ります。
■(1)今回の事例______________
「ベタ基礎の構造クラック」
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◆写真解説
ベタ基礎スラブの割れ。不同沈下が原因で中央部が真っ二つに割れた。
◆内容説明
ベタ基礎のスラブに入るひび割れで一番多い原因は「沈下ひび」。
コンクリートが固まる過程で下がり、ひびが入る。
写真は、隣地造成の影響により家が不同沈下、
ベタ基礎の耐力が持たず、ひび割れが入ったもの。
沈下ひびは、補修すれば問題はないが、
沈下を伴う場合は、家を持ち上げる必要がある。
◆対策
鉄筋量を増やせば、基礎にひび割れは入らず、一体で傾斜する。
ただし、経済的な設計は、支持地盤に適した鉄筋量の設計。
不同沈下が起きた場合は、適切な方法で修理を行う。
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■(2)編集後記
毎年4月、5月は、新築検査が一段落するため
1年で最も時間に余裕ができます。
会社を3月決算にしているのも、決算処理をする時間が取れるためです。
今年は、欠陥住宅検査の依頼を多くいただいております。
紛争処理の忙しさが続くかもしれません。