事例1184 「ホールダウンボルトの埋込み不足」
事務所前の名鉄高架工事を見て、最近思ったことは、
コンクリートの打っ放しがきれい。
住宅の現場では、床下面は見えなくなる。
外周部は仕上げるため、表面のきれいさに気を使わない現場がほとんど。
少しの手間できれいになりますが、
最近は最少人数でコンクリートを打設している現場が多いため、
仕上げに関することに、手間をかけられないようです。
■(1)今回の事例______________
「ホールダウンボルトの埋込み不足」
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◆写真解説
柱の引抜きを防止するホールダウンボルト、基礎への埋込み不足。
約50mm。
◆内容説明
柱に大きな引抜き力がかかるのは、大地震時。
または、かなり猛烈な強風時。
設計の段階で、柱の引抜き力を算定し、
必要な箇所にホールダウンボルトを入れている。
アンカーボルト類は、太さ、埋込み長さの数値が大きいほど
引き抜きに対する強度が高くなる。
埋込み長さが不足をすると、所定の耐力が確保できない。
法改正があった当初(今から20年前)に比べ、最近は、金物の種類が増え、
埋込み長さもいろいろ。
金物をよく理解していないと、間違っているかどうかの判断も付きにくい。
◆対策
使用材料をあらかじめ理解し、施工時に埋込み深さを確認する。
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■(2)編集後記
大手ハウスメーカーの営業の方が、展示場にお客さんが来ないと
言われておりました。
家の計画がある方においても
第2波の懸念もありますし、経済状況も気になると思います。
こういった状況が続けば、新築着工棟数はかなり落ち込むと予想します。
今現在着手している現場は、新型コロナ流行前に契約した方がほとんど。
夏ころには目に見えて着工が減ってくるかもしれません。