事例1202 「構造用合板 釘抜け」
明日は瑕疵検査。明後日は裁判。
共に東海地方の物件ではないため、移動に時間を取られます。
最近は高速道路の工事が多いので、
余裕をもって出かけたいと思います。
■(1)今回の事例______________
「構造用合板 釘抜け」
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◆写真解説
構造用合板の釘(L=50mm)が裏側の受け材を突きつけている。
受け材の向きを付け間違えたことが原因。
◆内容説明
受け材のサイズは30×40mm。
合板が9mmのため、50mmの釘を打ち抜けないようにするには
釘を打つ方向に40mm面を設置する。
写真のように40mm側を見つけ面に向ければ、釘を打つ面が広くなり
施工しやすい。そのため、大工さんが向きを勘違いしやすい。
合板の耐力壁が、釘で持っていることを考えれば、
釘の先が抜けてはいけないことが分かると思います。
◆対策
構造躯体施工完了時に検査をする。
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■(2)編集後記
家の工事費用に「仮設」という項目がある。
内容は、仮囲い、足場代、清掃片付け、ごみ処分などの費用。
通常、実費清算はしないため、余っても返金はない。
そのため、節約すれば、会社の利益が増えるが、
現場の安全や保安が不十分になる。
会社の利益を増やすためではなく、ただ単に監督さんが
怠慢で仮設を省略しているケースが多い。