事例1203 「隙間風、漏気」
今日は、3件、床下に入りました。
夏場は保護メガネが曇るため、メガネなしで入りますが、
11月に入り、メガネが曇らなくなりました。
埃から目を守る保護メガネ。有と無しでは、
出てからの目の痒さが違います。
■(1)今回の事例______________
「隙間風、漏気」
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◆写真解説
ユニットバスのスイッチから勢いよく風が出ている。
これは床下の空気流入で、1階天井裏へ達する。
冬場、風呂や室内が寒い原因となる。
◆内容説明
大手ハウスメーカーの家でも当たり前に起きている現象。
隙間風、漏気などと呼ばれ、家の省エネ性能を落とす。
冬場、外の冷気が入ってくる分、室内の暖かい空気は外へ出ていく。
暖房効率が非常に悪く、24H機械換気の意味が薄れます。
気密性能がゼロでない限り、完全には無くせないもの。
だが、家の省エネ性を高めるため、極力少なくすべきです。
一般的に気密性能は、自動的に適用されるものではなく、
契約で定める必要がある。
気密性能を約束しないと、写真のような隙間風、漏気が多くても
契約不適合にならない可能性が高いです。
◆対策
契約で気密性能(推奨1.0㎠/㎡以下)を定め、
できるだけ家の隙間を小さくする。
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■(2)編集後記
連載中の雑誌の原稿で、90%以上の住宅現場で問題となっている内容
の改善案を書いたところ、編集者より、掲載できないかもしれない
という連絡がありました。
原因は、難しい内容を分かりやすく書けず、勘違いさせてしまった
私の文章力不足。
説明したところ、重要な内容であるとご納得いただき、
文章を大幅修正し、記事として公開されることになりました。
雑誌はネットでも公開されるため(有料)、書き方によっては
炎上する可能性があります。
今までにたくさんの業者を敵に回してきたため、
他の方よりは、攻撃を受けやすいのは承知しております。
リスクを承知の上で、次号の原稿も、住宅業界の改善すべき問題を
記事にする予定です。