事例1230 「漆喰のかび(外壁)」
お盆休み明けから、かなりスケジュールが混んでおりました。
1日の予定の上限を決めているものの
やむを得ず、それ以上に入れてしまう日が多かったです。
気温の高さもあり、この時期に現場予定が多いのは厳しいです。
■(1)今回の事例_____________
「漆喰のかび(外壁)」
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◆写真解説
これは何の写真かわかりますか?漆喰の外壁に発生したカビです。
ひび割れも全般的に発生している。
◆内容説明
新築してすぐ、外壁が黒くなり出し、
施工業者が原因を解明しないため、検査依頼を受けました。
同時例で裁判中の現場もあり、原因は同じかと思いましたが、
根本の原因は、下地のモルタルが薄いことで、全般的にひび割れ、
雨が内部へ浸入するためと判断しました。
外壁以外に重大な設計、施工不良が多い家です。
◆対策
モルタルの厚さは、防火基準にも関係する。
職人への指示の徹底と施工中に厚さなどをチェックする。
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■(2)編集後記
欠陥住宅検査を実施した家、
3件続けて、ひどい欠陥住宅でした。
この仕事を20年ほど行ってきて、
未だ、このような現場が無くならないのは、残念に思います。
検査で私の指摘を受け、会社ぐるみで品質改善するのは10社中1,2社。
残りは、その時だけ対応し、元通り。
6年ほど建築専門誌で施工ミスなどについて連載もしましたが、
そもそも、雑誌を読んでいるのはごく一部で、
さらに発行部数減で休刊になってしまいました。
向上心もなく、勉強もしない業者がほとんど。
最近ではSNSの影響で素人の施主の方が知識が豊富だったりします。
この状況を改善するには、行政に期待できない分、
業者自体をかえていくしかありません。
最近では、SNS上で情報がいろいろ出ています。
これらが脅威となり、品質が上がていけば良いと思います。
SNSだけでなく、TVの影響も見るようにしています。
以前告知したフジテレビの報道番組のロケ、
来月には放送予定です。