事例1238 「構造金物のビスが効かない」
明日から出張が続きます。
行きっ放しではなく、行って帰っての繰り返し。
長距離移動が大変ですが、名古屋に戻った時のスケジュールが
よりきつくなるので、しばらく時間の余裕がなくなります。
■(1)今回の事例_____________
「構造金物のビスが効かない」
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◆写真解説
柱脚の構造金物のビスが、梁の座彫り部を貫通。
ビスの効きが悪く、耐力不足
◆内容説明
大地震時に柱の引き抜きを防止する金物。
大きな力がかかる箇所は、ビスの長さが長い。
写真は、梁の座彫りの空洞にビスを施工している。
施工する大工さんは気づくはずですが、
指摘をしないと直さない。
このような施工不良があれば、大地震時に柱が抜ける恐れがある。
柱が抜けると、家が倒壊する。
◆対策
外部に構造用面材や防水紙が貼られると、確認が難しい。
座彫りがない、ピン接合などを選ぶか、
金物取付位置を、図面に記入する。
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■(2)編集後記
完成してから、家が希望した性能になっていないという事例が多いです。
原因としては、設計者、施工者の知識不足と図面情報不足。
弊社の個別相談では、希望をヒアリングをする中で
図面などをチェックし、希望と違う場合は、指示を出せます。
最近はコロナ過の影響で、面談が減っているため、
ヒアリングシートを作成し、希望が反映されているか
チェックできるようにしようかと思います。
契約書も、民法改正前の約款を使っている会社があるので
チェックした方が良いかもしれません。