事例1239 「基礎梁未施工」
書類作成、事務作業のため、週に1日か半日は、
事務所にいる時間を確保するようにしています。
とはいえ、なかなか実行できず、ここ2週間ほどは、
出張なども多く、事務所にいる時間がかなり少なかったです。
今年もあと残り1ケ月ほど、来月もこのペースが続きそうです。
■(1)今回の事例_____________
「基礎梁未施工」
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◆写真解説
1階耐力壁下(赤囲い部)に基礎梁(基礎の立ち上がり)がない。
図面どおりの施工でもなく、瑕疵保険などの検査で指摘を受けないのが不思議。
◆内容説明
1階の土台下には、連続した基礎の立ち上がりを設ける必要がある。
木造住宅の基本的な構造規定であるにもかかわらず、1年に1,2件
このような、おかしな基礎を検査で見る。
2階建ての住宅のため、確認申請で構造はチェックされません。
けれども、瑕疵保険の方で、基礎のチェックが入っているはず。
これで合格を出しているとすれば、検査に問題があります。
◆対策
2階建て住宅の構造審査省略を無くす動きも出ていますが、
いつになるかは、現時点では分かりません。
住宅の場合、設計事務所に依頼したとしても
構造担当は外注になるケースが多い。
外注先を自ら見極めるか、第三者に構造図面をチェックしてもらう。
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■(2)編集後記
今月は完成検査が多く、多くの現場で指摘に対する是正写真を求めています。
しかしながら、半数以上の現場で写真がなかなか出てきません。
対応が遅い理由は、最終代金を回収したので
対応が後回しになっている。
最終代金を払わないとカギをもらえないため、
渋々払うと、いろいろ対応をしなくなる。
対応をしないことを懸念し、最終代金を止めると
弁護士から内容証明が来る。
払っても、払わなくても施主側のリスクが高い。
業者選びを適正に行えば、こういった懸念はありません。