事例1241 「屋根通気材の施工不備」
名古屋は東部と西部で雪の降り方が違います。
積雪量が多いのは西部。
事務所は、東部にあるため、雪は降っているものの
道路に積雪はありません。
■(1)今回の事例_____________
「屋根通気材の施工不備」
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◆写真解説
ウレタン吹付、屋根通気材の施工不良。
隙間やたれなどがある状態でウレタンを施工すると、
通気層が塞がれ、結露の原因になる。
◆内容説明
ウレタン吹付を屋根に施工する場合、外側に通気層を設けるのが一般的。
写真は専用の通気材料(紙製)を施工しているものの、
隙間やたれなどがある状態。
これを施工したのは大工。吹付のことを良く理解しないまま、
施工しているのが原因だと思われる。
通気層が塞がれると、通気がつまり、湿気が滞留しやすくなる。
確実に通気が機能するよう障害のない状態が重要。
◆対策
あとから確認が難しい箇所。 通気層を施工に左右されにくい
2重垂木にするか、 ウレタン吹付前に通気材のチェックを行う。
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■(2)編集後記
社内検査をする部署の立ち位置で、
その会社の品質に対する考え方が分かります。
建築会社のメインは、営業、設計、工事。 総務や経理と同じく、
品質管理やアフターサービスは 裏方のようなポジションです。
売上や利益貢献が分かりにくく、 そもそも、そのような部署がない、
担当者が誰もいない、 外注に丸投げしているケースもあります。
最近でも、社内検査を飛ばしてしまっている大手ハウスメーカーの
現場がいくつかありました。 おそらく、現場が集中し、人手不足で
対応しきれなかった可能があります。
品質管理課がきちんと機能している会社であるか
なかなか外からでは分かりにくいですが、
業者を選ぶ時に、体制などを聞いてみるのも良いと思います。