カビ被害と施工不良の関係
温暖化による、夏場の水蒸気量の増加、
高気密、高断熱化住宅の増加に比例し、
近年、カビ被害が不具合現象の上位を占めています。
約4年前からカビ被害で裁判を行っている家。
住めないほどのカビ被害があるにも関わらず、
裁判所は判断に迷っているようで、カビと施工不良が
どう結びつくか、意見書提出を求められました。
相手側が、普通に施工して、何か手を抜いたわけではない、
基準法違反の施工もしていないと言っているからでしょう。
カビの件については、カビの専門家が書くべきですが、
建物の施工との絡みがあるため、結構な時間を費やし
私が全て作成しました。
今後の家づくりにおいて、家の仕様、立地などによっては、
カビ発生を懸念しないといけません。しかしながら、
業界の人はカビ問題に興味がありません。
建築専門誌に情報を入れても、全く興味なし。
まだ、素人のTV局デレクターの方が興味を示してくれます。
業界の人ほど、家にカビが生えるのは仕方がないと思っています。
今回意見書を出した裁判の結果も、今年中には判断が分かると思います。
また、新たに数件のカビ被害の裁判が始まる予定もあり、
カビ被害については、今後も情報を出していきます。