事例1254 「多数のボルト締め未施工」
裁判所に出す意見書作成がいくつか重なり、
書く仕事が忙しかったです。
意見書と言っても、私見を述べるだけでは
効果がなく、裏付けデータが重要になります。
資料を探して揃えるまでが、結構時間がかかります。
■(1)今回の事例_____________
「多数のボルト締め未施工」
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◆写真解説
鉄骨造、ボルトの締め忘れ。
小屋裏だけで8ケ程、締め忘れがあった。
検査を全くしていないと思われる。
◆内容説明
軽量鉄骨の家。新築ではありませんが、欠陥検査で
小屋裏に入ったところ、ボルト締めの未施工を発見。
ボルトは鉄骨を接合する重要な部品。
これが締められていない、検査されていないのは
通常ではあり得ないが、いろいろな業界で検査不正が
発覚していることを考えると、かなりの率で同じような
事があると思われる。
◆対策
今回のような小屋裏の部分は、高所ですが、
2階から目視で締まっているかの判断は可能。
構造が見えるうちに、目視でボルトを見るなど。
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■(2)編集後記
家を買う方の見積書をチェックすると、昨年に比べ
明らかに価格が高くなっていることがわかります。
上げ幅の差はあるものの、価格を据え置いている
業者は皆無だと思います。
また、最低賃金で働く外国人が増えていますが、今
でも現場は職人不足です。今後、人件費も上がって
いくのは確実で、早めに買った方が得だと営業攻勢
をかけられるケースも増えています。
その他には、名古屋市の高級住宅街の購入を検討して
いる人には、インフレ傾向が続くから、価値が下がら
ない土地を買っておくとよいと勧める営業マンもいる
ようです。
その一方で、金融、不動産バブルがはじける予想を
する専門家もいるなど、どれを信じるかは、自分で
判断するしかありません。