事例1278 「先張りシート、施工不備」
来週は、猛烈な寒波の影響があるようです。
ちょうどその頃、出張を2件、組んでおり、
移動に影響があるかもしれません。
直前に延期するかどうかの判断をする予定です。
■(1)今回の事例_____________
「先張りシート、施工不備」
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◆写真解説
あと張りの先張りシート。雨漏りしやすい取り合い
部の防水補強のためのシートで、文字通り、屋根組
より先に施工する。
施工手順が違うため、必要な箇所(赤丸部)がカバー
されていない。
◆内容説明
屋根の取り合いの端部は、雨が漏りやすく、その部分
に施工するには、屋根を組む時点でシートを入れない
といけない。
先に施工するため「先張りシート」という名称になっ
ていると思います。
必要性は知ってはいるものの、躯体組み立て中に施工
する習慣がなく、あとからの施工になる例が多い。
予防的に施工するもので、結果として雨漏りしなければ
シートが未施工でも問題はありませんが、雨漏りリスク
を回避したい施工者側にとっては、重要な施工です。
◆対策
施工手順を躯体組み立て前に確認する。
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■(2)編集後記
高気密、高断熱仕様で、不具合が生じている家のカビ、
室内環境の修理案を頼まれています。
できるだけ費用を抑えるため、既存のものを利用し
ようと考えていますが、熱交換など空調機械のメーカー
は「部品のみは売らない、他のメーカー品との組み合わ
せは保証しない」など協力する気がありません。
複数のメーカーに問い合わせしましたが、全て断られ
ました。
不具合の生じている家に関わりたくない、メーカーが
多すぎます。