事例1280 「鋼製束変形」
昨日の夕方、あるYouTubeチャンネルにゲスト
出演してきました。
雑談的な話を1時間弱しました。編集後に公開
される予定。公開されましたら、告知いたします。
先回、いろいろな秘密を知っているということを
書きました。今回はもちろん、きわどい話は、控
えたつもりです。
■(1)今回の事例_____________
「鋼製束変形」
______________________
◆写真解説
鋼製束の変形。工事中、重量物を落としたことが
原因。
曲がった分、床が下がり、そのまま完成した。
◆内容説明
完成検査で床下にもぐり、発見。
工事中、フローリングを貼る前に重量物が床に落下。
合板などに目立った損傷はなかったので、そのまま
仕上げた。
大引きなどに損傷はなく、鋼製束だけの被害。
床に傾斜があったため、束の交換と水平修理を指示
しました。
束は1階の積載荷重を支える材料。スチール製で
細いため、大きな衝撃があれば、曲がります。
(完成後、少しものを落としたくらいでは、曲がる
ものではありません。)
◆対策
完成時の床下検査を実施したか、施工会社に確認
しましょう。
=======================
■(2)編集後記
これから、いくつか建て替え要求を出していきます。
適当に建て替えだと言っているのではなく、検査し、
その後、再計算など必要な検証も実施した上での
判断です。
それでも、相手が拒めば、設計性能を回復できない
補修で妥協するケースもあります。
かなりの頻度で建て替えが必要な現場が出てくる
ため、知らないだけで、同じような家が、かなり
あると思います。
先月検査した家は、建築基準法の耐震基準が全く
守られていなくても、確認申請が下りてました。
(構造審査省略物件のため、ノーチェック)
これに関しては法改正が控えているので、将来的
には無くなりますが、構造審査が必要になれば、
構造計画のミスが増えると予想しています。