事例1285 「天井断熱材の裏表が反対」
お客さんの代わりに業者が検査代を払うケースで、
担当者によっては、弊社を下請け扱し、上から物
言ってくる偉そうな態度の人もいます。
おそらく下請けにも同じ態度で接し、下請けが
反発し、品質も良くならないと思います。
■(1)今回の事例_____________
「天井断熱材の裏表が反対」
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◆写真解説
天井に施工した断熱材(グラスウール)の向きが逆。
本来は文字の記載がある防湿材側を室内へ向ける。
(写真は小屋裏から撮影)
◆内容説明
防湿材付のロックウールで、裏表の区別が理解でき
ていないケースが未だあります。
断熱材は全周、ビニールシートに覆われていますが、
防湿層の役割をしない表以外は、
小さな穴があいています。
通常、文字がある方が防湿材(表)で、壁、天井とも
室内側に向ける。
◆対策
石膏ボードを貼る前に断熱材の施工状況をチェック
する。天井面は、屋根裏に入ることが可能であれば、
いつでも確認できます。
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■(2)編集後記
先回紹介しました欠陥住宅被害者の意見。
具体的な内容を紹介します。
一つは、住宅瑕疵担保保険会社に関することで
保険会社に対する情報開示、施主への説明義務の
強化を求めています。
業者が保険を使って直すと言っても、保険会社が
思うような対応をしてくれないケースが多いです。
二つ目は、住宅メーカー選びの注意点。営業を信用
してはいけない。施工基準をあらかじめ明快にして
おくなど。これは、分かっていても、相手のペース
にはまり、なかなか出来ることではありません。
三つ目は、自分でも現場をチェックし、必要に応じ
て第三者に検査を依頼する。
その他、建材の乾燥を徹底、裁判は施主側に不利
などの内容です。
家を建てて、100%満足するのは難しいとしても
事前の対策を講じることで、
不満の割合をできるだけ少なくすることは可能です。