事例1292 「土の流出」
明日、カビバスターズさんのYouTube撮影に参加します。
今回、4回目です。
カビバスターズさんがカビの調査、私がカビ発生の原因
調査をした内容に対し、全否定してきた某ハウスメーカー。
以前、かなり抵抗されましたが、最終、建て替えをさせた
ことがあり、私の事は好ましく思っていないと思います。
反論内容がデタラメなため、それについて話をします。
おそらく、実名までは出さないと思いますが、ハウス
メーカーの責任逃れの実態を話します。
■(1)今回の事例_____________
「土の流出」
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◆写真解説
ベタ基礎底の土の沈下。
大雨で土が流れ出し、基礎下に空洞ができた。
範囲が広くなると、基礎が沈下したり、
ひび割れたりする。
◆内容説明
基礎の周囲が平たんでなく、傾斜になっている箇所で、
基礎下の土が雨で流れた。
このパターン以外、埋め立て地で杭があるものの、
土が下がり、基礎下が空洞になる事例もある。
これらは、よくある事例で、知らないうちに隠されて
しまうことが多い。沈下が起きなければ、ひびも
入らず、気づくことはないですが、空洞ができた場合は、
適切な補修が必要です。
◆対策
基礎下の締固めをしっかり行う。
土が流出しそうな箇所がある時は、基礎完成時点で
土留め工事や土砂流出対策を先行する。
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■(2)編集後記
最近、欠陥検査に入った家は、建物が完成しているにも
関わらず、構造計算書を施主に渡していない。
家の設計が割と複雑な上、変更が多いのと、重たい仕上げ
材が多いことから、おそらく自分たちでも、間違いに
気づいていて、渡していないと思います。
弁護士を通じ、提出を求めていきますが、構造計算以外に
不具合も多数あります。
何度か記載していますが、木造住宅の構造計算ミスが急増
しています。お金をかけて、計算をし、安心していても、
計算が間違っている可能性があるということです。
ここ1年、構造計算を実施している家に欠陥検査に入り、
構造計算書に重大な間違いがあった確率は、50%を
超えています。
民間検査機関の数社は、チェックミスを認めるなど、
確認申請などで細かなチェックはされていないのが実態で、
このような結果になっていると思います。
安全率ぎりぎりで設計されている家は、保証期間内に
他所で再計算をすることをお勧めします。