事例1294 「防気カバーの破れ」
月曜日、火曜日は車の外気温計が最高41℃まで
表示されました。
工期に余裕がないと、気温に関係なく、
コンクリ―ト打ちも、その他の工程も延期するわけ
にはいきません。
住宅の現場では、品質や安全より、工期が優先
されます。
■(1)今回の事例_____________
「防気カバーの破れ」
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◆写真解説
防気カバーの大きな破れ。
電気屋さんが防気カバーの意味を理解していないため、
配線貫通部で横幅一杯に切り目が入れられている。
◆内容説明
防湿と気密の目的で、コンセント、スイッチ部開口に
設けられた防気カバーに大きな切れ目が入っている。
電線は上部から通され、下まで貫通。上下2ケ所で
大きく切目が入れられ、大きな開口ができている。
(下への貫通は、電線が石膏ボード張りの邪魔になる
ため、BOX下へ線を下ろしている)
防気カバーの目的を電気屋さんが理解していれば、
最小の孔で貫通させる。大きくカッターを入れるのは
目的が分かっていないからです。
せっかく、防気カバーを入れても、このような施工
では、防湿、気密性能は上がらない。
◆対策
防気カバが標準施工の会社であっても、同様の施工を
よく見かけます。施工前に電気屋さんに穴あけの
確認をする。
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■(2)編集後記
気密測定をする家が増え、気密測定業者も増えて
います。それゆえ、経験が浅い測定者を見る機会が
多くなり、そのたびに福田温熱空調さんの気密測定
のレベル、精度の高さを思い出します。
気密測定は、誰に頼んでも同じような気がしますが、
そうでもありません。結果の差はわずかかもしれま
せんが、同じ金額を払うなら、実績のあるところを
選びたいですね。