この仕事している理由

そろそろ受験シーズンに入ります。
受験生のお子様をお持ちのお客さんから、よく
この質問を受けます。
「建築の道に行こうとしたきっかけは？」

高校受験の時、高専を受けているので、中学生
で建築の仕事に就くことを決めていたように思
われがちですが、そうではありません。
中学生３年の時、将来やりたい仕事もわからず
志望校も絞り切れていませんでした。

高専のことも良く知らないまま、願書受付直前
に親が学校に呼ばれ、行かなくてもいいので、
受験をしてくれと担任に言われました。
この年、高専を希望する生徒がゼロで、誰かを
受験させようと、理数が得意だった私を選んだ
と記憶しています。

受験するにあたり、学科までは先生が斡旋しな
かったため、迷った結果、父親の意見で、建築
学科に決めました。

高専の受験は県立高校より早く、受験前は行く
気がなかったですが、合格したら、県立高校の
受験が面倒に感じ、入学を決めました。

今の検査の仕事自体も、自分で決めたというより
は、流れに身をゆだねていたら、この仕事を
やっていたという感じで、完全に成り行きです。
やりたいことが決まらなければ、成り行きでも
良いと思います。

担任の勧めを断り、高校から大学に進み、建築の
道を選んだとしても、今の仕事はしていないと
思います。
強い自分の意志で始めた仕事ではありませんが、
この仕事を天職だと信じ、難しい問題解決に日々、
長時間労働で取り組んでいます。