事例1307「鋼製束の浮き」
昨日、TVを付けたら、積水ハウスの海外進出を
取り上げていました。
途中しか見ていないので、誤解しているかも
しれませんが、ツーバイフォー材は構造材として
信頼がなく、わざわざ日本製の木材を使っている
と言ってました。
これを見て、何言ってんだと思った木造建築
関係者は多かったと思います。
🔳1 今回の事例____________
「鋼製束の浮き」
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◆写真解説
鋼製束の固定不良。脚が浮いている。
床がたわむ原因になる。
◆内容説明
完成検査で床下に潜り、発見。
1箇所だけ、大工が固定し忘れた。
1階床を支える束は、浮いていれば、その役割
を果たさない。実際に室内で歩いてみると、
当然、床がたわみます。
鋼製束の不備は、ナットの締め忘れと、ビス
の数が不足する内容は多いですが、浮いている
のは珍しい。
社内検査で床下を見ていない証拠です。
◆対策
完成時に床下を検査する。
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🔳2 編集後記
今週、5年ごとにある設計事務所の更新手続きを
行いました。
あと5年でこの仕事を辞めることはないと思い
ますが、仕事の辞め時を考える年齢でもあります。
そう考えると、もっとアグレッシブに動いても
よいかと思う時があります。
最近、欠陥検査を行った中で、大手が重大なミス
を犯し、安全性を脅かす家を造っておきながら
対応から逃げている事例が複数ありました。
他所にも、同様の状態の家がたくさんあるようで、
逃げたらTV。TV局が撮らないならYouTubeで公開
しようと計画していました。
現在1件は、情報公開をかなり恐れていて、
最終的な回答はこれからですが、対応する旨の返事
があり、残りは返事待ちです。